私の今までの経験、考えや私の蔵書を参考に定年準備段階で取り組んでおいた方がよいと思うテーマを「〇〇のすすめ」としてまとめてみました。
「マイレージ修行」をおすすめする理由
「マイレージ修行」とはご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、飛行機に搭乗してマイルを稼ぎマイレージ会員の上級資格を獲得するというものです。私は飛行機に乗ることが大好きでして、昨年マイレージ修行にチャレンジしてみました。
マイレージ修行がなぜ定年準備のおすすめになるのか疑問に感じられたかと思いますが、私がマイレージ修行を通じて感じたことをお伝えしたいと思います。
マイレージ修行は、飛行機に搭乗することが目的となります。つまりは、旅行や仕事のように明確な目的がありません。猛者となりますと1日に羽田~沖縄を何往復もされることもあります。私の場合は、羽田~那覇、羽田~石垣島を数回1泊2日で計画をしました。旅行のように計画を立てていないため、飛行機から降りても何もやることがありません。(笑)
一人で初めて降り立つ地でやることがないという状況(環境)は、非常に特殊な状況であり、なかなか経験することはできません。私は、このような状況に身を置くことで普段は見えない景色(内面的な景色という意味です)が見えてくるように感じました。
私がこのテーマでおすすめしているのは、以上のように(タイトルと矛盾するのですが)マイレージ修行そのものではありません。マイレージ修行と同じような状況に身を置くことをおすすめしているのです。飛行機に乗らずとも同じような状況に身を置くための手段はいろいろとあると思います。定年準備としてこれからを考えるきっかけとなる機会として(広義の)マイレージ修行をおすすめします。
「マイレージ修行」で見える景色とは?
マイレージ修行を定年準備に役立つ活動としておすすめするにあたり、マイレージ修行で見えてくる「普段は見えない景色」とは何なのかを改めて整理してみました。わかりやすい言葉にしてお伝えするのはやや難易度が高く、どこまでお伝えできるか不安ではありますが手順を追ってお伝えしていきたいと思います。
マイレージ修行は、繰り返しとなりますが飛行機に乗りマイレージを稼ぐことが目的であり、旅行自体の計画はありません。計画なしに訪れたことのない地に降り立つことは、つまり「非日常の環境に身を置くということ」ということになります。さらに、無計画な時間を過ごすことは、空白の時間を過ごすということです。このような環境に身を置くことで、普段見過ごしていた「自分自身の本音」「価値観の偏り」「思考のクセ」などが浮かび上がってきます。これが、私がお伝えしたい「普段は見えない気色」の本質となります。
マイレージ修行で得られることは、最近話題となっている「リトリート」と同様の効果とも感じました。
計画を立てていない旅行先で何をするか?
マイレージ修行の効果は、「リトリート」と同様に馴染みのない地で自分自身に向き合うことで新たな自分を発見することにあります。更に定年退職カウントダウン開始している私たちは、自身の新たな発見を定年準備活動に役立てていくという目的も追加されます。この点を心に留めたうえで、無計画で降り立った旅先では一体何をすれば良いのでしょうか?私が実践した内容をご紹介します。
先ほど、計画なしに訪れたことのない地に降り立つことは、すなわち「非日常の環境に身を置いていること」とお伝えしました。「非日常の環境」となると極端な話、見るもの、聞くものすべてが新鮮なものとして映ります。つまりは、「「自分は(見聞きしているものから)何を感じているか?」に敏感になっている状況」といえます。このような状況を意識しつつ、例えば以下のようなことをやってみましょう。
・ぶらぶらと歩いてみる:例えば、途中下車して次の駅を徒歩で目指してみる
・電柱や建物の看板を気にしてみる
・(できれば全国チェーンではない)地域密着スーパーに立ち寄ってみる
・書店に入ってみる
・(個人でやっていそうな)小料理屋に入ってみる
・現地のテレビ番組やCMを見る
・空港で待ち時間を無計画な旅人の意識で待ってみる:明らかな旅行客と自分を頭の中で比較してみる
これらをやってみて感じたことをメモ帳に記しておきましょう。このやり取りは普段見過ごしてきた自分自身を発見することが目的ですので、感じたことは何でも構いません。「何を感じたのか」「何故、そのように感じたのか」等を箇条書きにして自宅に持ち帰ってください。将来の自分自身への大変貴重なお土産となるはずです。
感じたことは何でも良いとお伝えしましたが、私が感じたことを一応ご紹介しておきます。
【マイレージ修行で私が感じたこと①】
石垣島に行った時のことです。あてもなくぶらぶら歩いていると「石垣港離島ターミナル」が見えてきました。ふらっと入ってみると石垣島を拠点とした先島諸島の島々へのフェリー発着案内が目に留まりました。このフェリーは、旅行者だけでなく地元の方々も生活の一部として使っています。南国特有のゆったりとした空気がターミナル内に漂う中で、旅先でのウキウキ感、高揚感一杯な旅行者と日常生活として出航を待つ地元の方であろう人々が入り混じっている状況を目にしました。何と表現したら良いか、、、今まで触れたことのない新鮮な景色として目に映ってきました。この景色は、私が旅の工程をガッチリと計画しているど真ん中の旅行者だったとしたら、おそらく見えなかっただろうと感じました。目的の違う人たちが同じ場所で出航を待っていること自体、何ら不思議なことではないのですが、この何気ない景色から私は以下のように感じました。
「ターミナルでは、旅行者と地元の生活者が同じフェリーを待っている。」
「(至極当たり前のことだが)世の中には、立場や背景の異なる人たちが普通にいらっしゃる。」
「これは、仕事という同じ目的を持っている会社(組織)では見えずらいなぁ。」
この投稿だけを切り取りで見ると本当にどうでも良い内容で紹介するのも恥ずかしいです。ただ、ターミナルに入って発着案内を一瞥してここから色々な離島と行き来することを理解し、周りの人たちを見渡してみてふと浮かび上がったその時の感覚は今でも思い出すことができます。この内容がすぐにピンポイントで何かの役に立つことはないと思いますが、このような些細な出来事に気づきそれをメモして蓄積していくことは私自身のこれからにプラスに働くと強く感じた場面でした。
【マイレージ修行で私が感じたこと②】
那覇に行った時のことです。1月だったこともあり、宿泊先最寄りの駅(ゆいレールです。)からスマホの地図アプリで確認した徒歩で行けそうな駅まで歩いてみることにしました。地図アプリを片手に途中でアプリが示す方向とは違った道を入ってみたりと、ここでもできるだけ無計画を発揮してみました。すると、想像していない場所に沖縄そばのお店を見つけたり(もちろん美味しくいただきました!)、街中のあちこちに放し飼いの猫(地域猫でしょうか?)を見かけたり、大通りを歩いていて交通量の多さに車社会を実感したりといろいろな発見がありました。目指していた駅に無事ついて、その日に歩いた距離を確認してみると11キロとなっていました。車中心の生活で普段11キロメートルも歩くことはありません。1日で歩いた距離は、(記録は取ってませんが)自己新記録と思っています。訪れたことのない地で敢えて歩くことを選択したことで、いろいろと発見しつつ、11キロも歩くことができたのです。ホテルに戻って夕食時に飲んだビールの味は忘れません。
この無計画な行動でも色々と気づき、感じることができました。
「歩くことで(車移動では気づけない)初めて訪れた「まち」の雰囲気を感じたこと。」
「歩いた距離が自己新記録で、かなりの達成感を得られたこと。」
「地元の沖縄そばの店を発見し、ふらっと入って食した沖縄そばの美味しさ。」
「やり切った後のビールがこんなに美味しいものだと実感したこと。」
「コワーキングスペースの看板を見つけ、定年後しばらくはノマド生活も良いなぁと思ったこと。」
一つ一つは些細なことですが、見知らぬ土地で11キロ歩かなければ気づくことはなかった事柄であることは間違いありません。50歳を過ぎると若い時のように新たな発見をする機会はほとんどありません。マイレージ修行がもたらしてくれる無計画な旅の機会を通じて、この年齢で「新たな発見」を得たことは非常に新鮮かつ、充実した気持ちでした。定年準備として、定年後も今回のような「新たな発見」をどのようにしたら得られるかを考える必要があるなぁと実感したマイル修行でした。
マイレージ修行の代わりとなるものを考えてみる。
マイレージ修行はある程度お金や手間もかかります。自身を「非日常の環境に身を置くこと」で普段見えない景色を見るという目的であれば、マイレージ修行以外の方法もあるのではと思いました。そこで、「ChatGPT」にも力を借りつつ、マイレージ修行の代わりとなるものを考えてみました。
□ローカル線での”ゆる旅”:各駅停車やローカル線でのんびり移動。降車駅も無計画でゆるく「とりあえずこの駅まで行ってみよう」くらいの気軽さでOK。途中下車した駅で、気になる景色やお店にふらっと立ち寄る自由さが、心に余裕や新たな気づきをもたらしてくれます。
□ソロキャンプ:自然の中に身を置くと、思考のノイズが静かになります。焚き火を眺めながら、ぼんやりと「これからの生き方」に想いを巡らせる。準備も楽しみの一部で、最近は100円均一ショップでもワンコインでキャンプグッズを買うことができ、ハードルもかなり低くなっています。自宅から歩いて行ける範囲に個人でバーベキューができる場所があり、(施設ではないため)よなよな100円均一グッズと折り畳み椅子を持っていきミニソロキャンプをやっています。冬ですと焼酎お湯割りがおすすめです!
□図書館やカフェで休日を過ごす:遠出せずとも、地元の図書館やカフェでプチデジタルデトックスに取り組む。スマホの代わりにノートとペンを持って、これからのことを思い付くまま書き出すことで真のデトックス効果を発揮。長時間の滞在はお店の迷惑となるため、ほどほどに。。。
□宿坊に泊まる:最近の宿坊は修行者や信者の方以外の一般利用もできるようです。宿坊によっては”朝のお勤め”も体験することができ、宿坊に泊まること自体がまさに「非日常の環境に身を置き自らを省みる」であるといえます。私も体験したいと思っています。(色々調べ中です。)






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